日本臨床外科学会雑誌
Online ISSN : 1882-5133
Print ISSN : 1345-2843
ISSN-L : 1345-2843
症例
胃切除術後52年目に輸入脚閉塞症をきたした残胃癌の1例
藤井 一博亀田 久仁郎森 康一宮本 洋長嶺 弘太郎久保 章竹川 義則
著者情報
ジャーナル フリー

2014 年 75 巻 7 号 p. 1862-1866

詳細
抄録
症例は75歳の男性で,食思不振を主訴に当院受診された.52年前に十二指腸潰瘍にて胃切除術(B-II法再建)を施行した既往があった.精査の腹部CTにて輸入脚の著明な拡張を認め,上部消化管内視鏡検査では吻合部の輸入脚側に3型腫瘍を認め,腫瘍の浸潤により輸入脚は完全に閉塞していた.残胃癌による輸入脚閉塞症と診断し手術を施行した.術中所見にて播種巣を認め,腫瘍の周囲への浸潤も著明であり,根治切除不能と判断した.輸入脚の閉塞を解除する目的でBraun吻合を作成し手術を終了した.術後経過は良好で第13病日に退院となった.
著者関連情報
© 2014 日本臨床外科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top