日本臨床外科学会雑誌
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症例
十二指腸部分切除時に術中内視鏡の併用が有用であった1例
前田 孝平松 和洋加藤 岳人柴田 佳久吉原 基夏目 誠治
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2014 年 75 巻 7 号 p. 1867-1871

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抄録
症例は61歳の男性で,検診の上部消化管内視鏡検査にて十二指腸に腺腫を認め,紹介となった.内視鏡所見では十二指腸下行脚後壁の乳頭近傍に約1cm大の0-IIa型隆起性病変を認め,生検で細胞異型を認めた.肛門側にも小隆起性病変を認めたが,生検でBrunner腺腺腫と診断され,悪性像はなかった.
開腹手術で十二指腸部分切除を行う方法と内視鏡的に十二指腸腺腫を切除する方法を提案し,十二指腸部分切除を行う方針となった.
手術では,術中内視鏡により病変をマーキングした後,壁外から内視鏡光を透見して切離予定線を確認し,十二指腸を約6×3cmの楕円形に全層部分切除した.切除部は縫合閉鎖した.病理結果は十二指腸腺腫とBrunner腺過形成であった.
十二指腸乳頭近傍の病変に対して,術中内視鏡を併用することで,低侵襲かつ機能温存に配慮した手術を行うことが可能であったため,報告する.
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© 2014 日本臨床外科学会
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