日本臨床外科学会雑誌
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症例
骨盤内孤立性線維性腫瘍の1例
竹田 充伸井出 義人徳岡 優佳佐々木 洋
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2014 年 75 巻 7 号 p. 2037-2042

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抄録
症例は65歳の男性で,左臀部腫脹を自覚し,悪化を認めたため精査加療目的に当院外科を紹介受診された.腹部造影CTでは,直腸を右側に圧排する90mm大の巨大不整形腫瘤を認めた.周囲への浸潤や遠隔転移を疑う所見はなかった.画像診断よりGISTや肉腫を疑い,経皮的針生検を施行し,孤立性線維性腫瘍(solitary fibrous tumor;以下SFT)と診断し,骨盤内腫瘍摘出術(腹仙骨式)の方針となった.会陰側・腹側の両側から腫瘍を剥離,直腸などの他臓器損傷なく,腫瘍を摘出できた.腫瘍は灰白色充実性腫瘤で,組織学的には紡錘形細胞の増殖からなり,“patternless pattern”を認めた.免疫組織染色では,CD34・vimentin陽性であり,術前診断通り孤立性線維性腫瘍と診断した.術後14カ月経過の現在無再発生存中である.骨盤腔内原発のSFTは極めてまれで,1983~2012年の30年間での報告例は自験例を含めて27例であった.今回,われわれは骨盤内孤立性線維性腫瘍に対して腹仙骨式腫瘍摘出術を施行した1例を経験したので,若干の文献的考察を加えて報告する.
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© 2014 日本臨床外科学会
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