日本科学教育学会年会論文集
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Print ISSN : 2186-3628
ISSN-L : 0913-4476
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論文集
仮説検定の考え方における相対度数分布の扱いに関する一考察
ー高等学校「数学Ⅰ」の教科書分析を通してー
*塩澤 友樹
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抄録

本研究の目的は,高等学校「数学Ⅰ」の教科書分析を通して,仮説検定の考え方における相対度数分布の扱われ方の特徴について明らかにすることである.この目的に対して,本研究では令和3年に検定を受けた「数学Ⅰ」の検定教科書17冊を分析した.その結果,相対度数分布の扱われ方の特徴として,(1)実験結果の説明で,相対度数を用語「確率」と関連付けている教科書は全体のおよそ6.5割であること,(2)実験結果の可視化の方法として,相対度数分布のグラフを掲載する教科書は1冊であり,多くの教科書は度数分布のグラフや表のみを掲載していること,(3)検定教科書ではベルヌーイ試行の繰り返しや各試行が独立であることを念頭に実験手順を説明するものの,実験結果の分布(相対度数分布)が二項分布の形状に近づく理由について明確に言及しておらず,確率関数の式を補足する教科書は17冊中3冊に留まることの3つの特徴を明らかにした.

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