日本臨床外科学会雑誌
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症例
乳腺偽血管腫様過形成の3例
芝 瑞穂吉留 克英多根井 智紀辻 洋美辻本 正彦
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2014 年 75 巻 9 号 p. 2399-2403

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抄録
Pseudoangiomatous stromal hyperplasia (PASH)は乳房間質の良性増殖性病変で稀とされている.われわれは3例の乳腺PASHを経験したので報告する.症例1:31歳,女性.右乳房に100mm大の境界明瞭な腫瘤を触知した.穿刺吸引細胞診検査でclass IIであった.増大傾向があり手術を施行した.症例2:41歳,女性.左乳房に55mm大の境界明瞭な腫瘤を触知した.穿刺吸引細胞診検査ではclass IIIであった.増大傾向があり確定診断も兼ね手術を施行した.症例3:52歳,女性.左乳房に80mm大の境界一部不明瞭な腫瘤を触知した.針生検でPASH疑いと診断され手術を施行した.病理組織学的所見は,いずれも線維性被膜で覆われた境界明瞭な腫瘤で,乳腺間質に間隙を伴う膠原線維の増生が広範囲にみられ,散在する異型性のない乳腺組織を認めた.免疫組織学的染色の結果PASHと診断された.
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© 2014 日本臨床外科学会
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