日本臨床外科学会雑誌
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症例
肝切除2年後に再燃した術後胆汁漏の1例
東原 琢高屋敷 吏吉富 秀幸清水 宏明加藤 厚宮崎 勝
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2014 年 75 巻 9 号 p. 2544-2548

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抄録
症例は51歳の女性で,全身性エリテマトーデスに対するステロイド治療中に直腸癌同時性肝転移と診断された.直腸切除,肝切除後に交通型胆汁漏をきたすも保存的に軽快退院した.術後2年目に腹腔内膿瘍を認め,膿瘍穿刺にて胆管との交通を再び認め,術後胆汁漏の再燃と診断した.胆汁漏発症部位下流の総胆管の良性胆道狭窄が原因と判断し,経皮経肝胆道ドレナージで狭窄部を内外瘻化することで胆道減圧を行い治癒を得た.一般に肝切除後胆汁漏は術後1カ月以内に診断されることが多く,年単位経過後の再燃例は稀である.本症例の胆汁漏発症原因として術後長期を経て徐々に形成された良性胆道狭窄による胆道内圧上昇,および長期ステロイド治療による創傷治癒不全の関与が考えられ,術後胆汁漏としては稀な病態と考えられた.
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© 2014 日本臨床外科学会
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