抄録
妊娠週数が25週6日で出生体重が840gの超低出生体重児が左陰嚢ヘルニアで生後241日目に経鼠径管アプローチによる従来法で高位結紮と内鼠径輪縫縮術を受けた.その2カ月後に再発し,1歳8カ月時に再手術を行った.再発形式は,縫縮した内鼠径輪が開大し腹膜鞘状突起そのものをヘルニア嚢とする間接ヘルニアであった.従来のLPEC法に鼠径管後壁を補強するiliopubic tract repairを追加するAdvanced LPEC法を行い良好に経過している症例を経験したので報告した.Advanced LPEC法は,低出生体重児にみられる腹壁筋組織の発育が未熟で内鼠径輪が開大した鼠径ヘルニアでは再発防止の低侵襲性のハイクオリティな術式であることを述べた.