日本臨床外科学会雑誌
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症例
複数の所属リンパ節に子宮内膜組織の進展を認めた上行結腸子宮内膜症の1例
和田 幸也, 平松 和洋, 加藤 岳人, 柴田 佳久, 吉原 基, 前多 松喜
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2015 年 76 巻 12 号 p. 3023-3028

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抄録
症例は47歳,女性.3年前に他院で子宮内膜症と子宮筋腫に対し左付属器切除,子宮摘出術の既往がある.発熱と右下腹部痛を主訴に当院を受診した.血液検査で炎症反応の上昇を認めたが,腫瘍マーカーは正常値だった.腹部造影CTで上行結腸に接して,造影効果の高い約6cmの壁外発育性の腫瘤を認めた.大腸内視鏡検査では,明らかな粘膜病変は認めなかった.悪性腫瘍も否定できないことから開腹手術を行った.結腸間膜内に上行結腸と横行結腸に付着した球型の腫瘤を認め,所属リンパ節も目立ったことから,D3リンパ節郭清を含む結腸右半切除術を施行した.病理組織検査では,上行結腸の筋層内に子宮内膜組織が散在し,上行結腸子宮内膜症と診断した.所属リンパ節13個にも子宮内膜組織を認め,その分布からリンパ行性に内膜組織が進展したと考えられた.腸管子宮内膜症に所属リンパ節病変を伴うものは稀であり,文献的考察を加え報告する.
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© 2015 日本臨床外科学会
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