抄録
症例は64歳,男性.15年前に胃潰瘍のため幽門側胃切除(Billroth-II法再建)の既往がある.検診で残胃噴門部小弯に内腔発育型の胃粘膜下腫瘍を指摘され,超音波内視鏡下細胞診でGISTの診断となり手術の方針となった.低侵襲性,機能温存を考慮し,腹腔鏡・内視鏡合同手術(laparoscopic endoscopic cooperative surgery:LECS)による胃局所切除を行った.欠損部は腹腔鏡下に支持糸をかけ,自動縫合器を用いて閉鎖した.手術時間は288分,出血量は153mlであった.術後経過良好にて第11病日に退院した.
従来であれば,開腹による残胃全摘を行う症例に対しても,LECSを行うことで,低侵襲性,機能温存,根治性を両立することが可能であった.