日本臨床外科学会雑誌
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症例
根治手術後に孤立性脳転移を認めたS状結腸癌の1例
升田 貴仁齋藤 徹野澤 聡志永井 啓之郷地 英二宮崎 勝
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2015 年 76 巻 5 号 p. 1087-1092

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抄録
症例は50歳,女性.2013年,膀胱浸潤を伴うS状結腸癌の診断でS状結腸切除術および膀胱部分切除術を施行.病理組織診断は,Type2,70×55mm,tub2,pSI(膀胱),ly1,v1,pN2,Stage IIIbであった.術後補助化学療法としてmFOLFOX6を施行していた.術後14カ月目に痙攣発作と意識障害を認め,緊急搬送された.頭部CT・MRIで右頭頂葉に腫瘤性病変を認め,S状結腸癌術後の孤立性脳転移の診断となった.術後15カ月目にサイバーナイフ治療を施行し,現在mFOLFOX6を継続中である.大腸癌術後脳転移は,一般に肝や肺などの他臓器転移を伴うことや多発性であることが多く予後不良とされるが,孤立性脳転移症例に対して手術や放射線治療を行うことで長期生存を得られたという報告も認められる.S状結腸癌根治手術後に孤立性脳転移を認めた症例を経験したので文献的考察を加えて報告する.
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© 2015 日本臨床外科学会
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