日本臨床外科学会雑誌
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原著
外科的治療を必要とする門脈ガス血症の特徴
深野 敬之宇治 亮佑高山 哲嘉森岡 真吾菅野 優貴小島 和人荻野 直己大原 泰宏淺野 博篠塚 望
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2015 年 76 巻 9 号 p. 2089-2094

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抄録
門脈ガス血症において,手術適応の判断に有用な所見を検索すべく,当科で経験した門脈ガス血症34例について後方視的に調査し,保存的治療可能群(A群15例)と手術必要群(B群19例)の2群に分けて比較検討した.
ショック症例,腹膜刺激徴候陽性例はいずれもA群には認めず,有意にB群に多くみられた.また,SIRS診断基準の陽性項目数,BE,CKにおいて有意差を認め,SIRS診断基準の項目では,脈拍数のみに有意差を認めた.CT所見は,腹水,遊離ガス,腸管気腫,門脈ガスが肝両葉に及んでいるか,肝外門脈までガスが及んでいるかについて検討したが,いずれも有意差はなかった.ショック症例,腹膜刺激徴候陽性例は緊急手術の絶対適応と考えられた.頻脈を含むSIRS 3項目陽性例,BE低値例,CK高値例は手術を積極的に検討すべきと考えられるが,CT所見での門脈ガスの量や広がりでは外科的治療の判断は困難と考えられた.
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© 2015 日本臨床外科学会
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