日本臨床外科学会雑誌
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症例
胃原発扁平上皮癌の1例
岩部 純森田 信司大橋 真記谷口 浩和深川 剛生片井 均
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キーワード: 胃原発扁平上皮癌
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2015 年 76 巻 9 号 p. 2168-2173

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抄録
症例は62歳,男性.2013年8月,発熱と食欲不振を主訴に前医受診し,貧血を指摘された.上部消化管内視鏡検査で胃体部小彎に不整な潰瘍性病変を指摘され,当院紹介受診した.当院の上部消化管内視鏡再検査にて,胃体中部から前庭部の小彎前壁に80mm大の不整な潰瘍を伴う隆起性病変を認め,内腔は狭窄を呈していた.組織生検では,充実胞巣状に増殖する低分化腺癌と診断した.審査腹腔鏡では,明らかな非治癒因子を認めず,同年10月,胃全摘術を施行した.病理組織学的には角化成分を伴う扁平上皮癌で,腫瘍を全割した切片いずれにおいても腺癌成分は認められなかった.
胃原発扁平上皮癌は極めて稀であり,発生頻度は全胃癌の0.09%とされ,進行癌で見つかり予後不良との報告が多い.文献的考察を踏まえ,胃原発扁平上皮癌の特徴について報告する.
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© 2015 日本臨床外科学会
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