日本臨床外科学会雑誌
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症例
膀胱癌精査中に発見された限局性結節性肺アミロイドーシスの1例
安川 元章田村 大和関 寿夫
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2016 年 77 巻 4 号 p. 795-798

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抄録
症例は75歳,男性.肉眼的血尿を主訴に当院泌尿器科を受診し,精査にて多発膀胱癌と診断された.精査中に胸部X線で右中肺野に異常陰影を指摘された.胸部CTで右肺S6に径2cm大の結節影を認め,転移性肺腫瘍を疑い当科紹介となった.膀胱癌からの転移か否かで治療方針が変わるため,確定診断目的に胸腔鏡下右肺部分切除を施行した.病理組織学検査で,結節性肺アミロイドーシスと診断した.確定診断後の全身検索では,多発性骨髄腫の合併は否定的で,また他臓器にアミロイド沈着を認める所見も認めず,限局性結節性肺アミロイドーシスと最終診断した.膀胱癌精査中に発見された限局性結節性肺アミロイドーシスの1例を経験し,膀胱癌との関連も否定できないため報告する.
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© 2016 日本臨床外科学会
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