日本臨床外科学会雑誌
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症例
急性膵炎を契機に発見された非機能性膵神経内分泌腫瘍の1例
古谷 裕一郎, 寺田 卓郎, 佐野 周生, 宗本 義則, 飯田 善郎, 三井 毅
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2016 年 77 巻 7 号 p. 1784-1790

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抄録
症例は23歳,男性.左側腹部痛を主訴に近医を受診したが症状の改善なく翌日に当院を受診した.血液検査および造影CTで急性膵炎と診断し入院した.翌日に経過観察の造影CTにて膵尾部に26mmの低吸収腫瘍が明瞭となった.また,腫瘍の膵頭側膵実質に造影不良域を認めた.ERCPでは膵尾部主膵管に腫瘍によるなだらかな圧排を認めた.腫瘍マーカーおよび膵ホルモン値は正常範囲内であった.Pancreatic neuroendocrine tumor(pNET)などを疑い,膵炎発症3カ月後に手術:腹腔鏡下尾側膵切除,脾臓合併切除を施行した.腫瘍は最大径が25mmの灰白色充実性腫瘍で病理組織学的にはpNET(G1)であった.pNETにおいて急性膵炎を発症する頻度はまれであり,特に低悪性度のpNETでは極めてまれである.今回,急性膵炎を契機に発見された非機能性pNET(G1)の1例を経験したので報告する.
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© 2016 日本臨床外科学会
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