日本臨床外科学会雑誌
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臨床経験
胸腔鏡下食道癌根治術後の細径胸腔ドレーン管理
山下 剛史村上 雅彦大塚 耕司五藤 哲有吉 朋丈青木 武士
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キーワード: 食道癌, VATS-E, ドレーン
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2016 年 77 巻 9 号 p. 2143-2147

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抄録
目的:食道癌手術後における胸腔ドレーンは胸腔内合併症の治療対策として挿入されるが,術後創痛・早期離床の妨げの原因の一つでもある.教室ではその対策としてドレーンの細径化と早期抜去を行ってきたので検討した.方法:胸腔鏡下食道癌根治術終了時に15Frシリコンドレーンと8Frカテーテルを胸腔内に留置.手術翌日に胸部X線上での肺虚脱とエアリークがなければ前者を抜去し,後者を閉鎖式リザーバーバッグに接続し管理.排液量が200ml以下/日で抜去.成績:2010年より2014年までの286例に本ドレーン管理を行った.術後歩行開始は平均1.0日目,平均ドレーン留置期間は5.7日,術後合併症は縫合不全3例(1.0%),肺炎18例(6.3%),ドレーン抜去後の胸水貯留12例(4.2%),乳糜胸6例(2.1%)に認められた.結論:細径ドレーン管理は,術後合併症に影響せず早期離床をより促進できる手段の一つとなりうる.
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© 2016 日本臨床外科学会
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