抄録
進行再発大腸癌に対する初回化学療法時のCEA値推移が全生存期間を予測し得るか検討した.進行再発大腸癌症例のうち,CEA高値かつ初回化学療法にてオキザリプラチンベースのレジメを施行した40例を対象とした.初回化学療法施行時のCEA値の推移を増加症例と低下症例に分類し,さらに低下症例はCEA値低下の割合をその半減期間によって速やかな低下症例とゆるやかな低下症例に分類し,この3群間で生存期間および3rdライン以降の化学療法導入率について比較した.その結果,初回化学療法時にCEA値が速やかに低下した群は他の群に比べて有意に生存期間が長く,また3rdライン以降の化学療法導入率が高い結果であった.CEA値そのものは生存期間と関連がなかった.以上より,進行再発大腸癌に対する初回化学療法時のCEA値推移は生存期間の予測因子となる可能性が示された.