日本臨床外科学会雑誌
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症例
肝切除後4年3カ月生存中の食道類基底細胞癌肝転移再発の1例
國友 知義青木 秀樹田中屋 宏爾竹内 仁司杉本 龍士郎山崎 理恵
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2017 年 78 巻 3 号 p. 494-499

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抄録
食道類基底細胞癌はまれな疾患で,予後は不良とされている.さらに肝転移巣を切除後,長期生存を得られた症例はまれである.今回,われわれは原発巣切除後に肝転移を2度切除し,長期生存を得られた症例を経験したので報告する.症例は59歳の男性.嚥下時つかえ感を主訴に来院し,精査を行った結果,胸部下部食道に2型腫瘍を認めた.食道亜全摘術を施行し,二期的再建前に肝S7に転移性肝腫瘍の出現を認めた.再建と同時に肝部分切除術を施行し,食道類基底細胞癌の肝転移と診断した.経過観察中に再度肝S7に腫瘤性病変が出現したため,化学療法を施行後に肝S7亜区域切除術を行った.術後化学療法は施行せず経過観察を行っているが,原発巣切除後5年2カ月(転移性肝腫瘍切除後4年3カ月)経過した現在も無再発生存中である.
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© 2017 日本臨床外科学会
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