日本臨床外科学会雑誌
Online ISSN : 1882-5133
Print ISSN : 1345-2843
ISSN-L : 1345-2843
症例
純粋大細胞型胃内分泌細胞癌の1例
小野 仁野村 克佐々木 彩実田中 伸哉大森 一吉
著者情報
ジャーナル フリー

2017 年 78 巻 5 号 p. 994-998

詳細
抄録
症例は83歳,男性.上部消化管内視鏡検査で胃体中部に2型病変を認め,生検では低分化腺癌と診断された.明らかなリンパ節転移や遠隔転移を認めなかった.幽門側胃切除およびリンパ節郭清を行った.腫瘍は3×3cmの2型腫瘍であった.免疫染色にてchromogranin Aが腫瘍細胞の約70%に陽性であり,neuron specific enolaseが腫瘍細胞全体に弱陽性であり,腺癌成分のない純粋大細胞型胃内分泌細胞癌と診断した.深達度はpT3(SS),ly2,v2,pN2のStage IIIAであった.胃癌取扱い規約第14版において,胃内分泌細胞癌が大細胞型と小細胞型にはじめて分類され,大細胞型胃内分泌細胞癌の症例報告は未だ僅かである.病型別の適切な治療法の確立と予後の改善のため,更なる症例の蓄積,検討が必要である.純粋大細胞型胃内分泌細胞癌の1例を経験したので,若干の文献的考察を加え報告する.
著者関連情報
© 2017 日本臨床外科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top