日本臨床外科学会雑誌
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症例
腹腔鏡下に修復したCTで経過を追えた遅発性外傷性横隔膜ヘルニアの1例
久保田 暢人門脇 嘉彦渡邉 彩子津嘉山 博行奥本 龍夫石堂 展宏
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2018 年 79 巻 4 号 p. 723-728

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抄録
症例は19歳,男性.約6カ月前に交通事故による外傷性腹部大動脈損傷に対して,開腹下に人工血管置換術を施行された既往がある.今回,左前胸部痛を主訴に救急外来を受診し,CTにて左横隔膜ヘルニアへの結腸嵌頓と診断されたが,受診直後より症状の軽減を認めたため,後日,腹腔鏡下に横隔膜ヘルニア修復術を施行した.左横隔膜に癒着した大網を剥離し,約3cm大のヘルニア門を縫縮した.腹腔鏡手術が観察と治療に有用であった.また,受傷直後から発症までの経過をCTで追跡することができた稀な症例であり,過去の画像と比較することにより遅発性外傷性横隔膜ヘルニアと診断することが可能であった.
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© 2018 日本臨床外科学会
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