日本臨床外科学会雑誌
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症例
腹部大動脈人工血管置換術後大動脈十二指腸瘻の1例
西 智史松本 春信
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2018 年 79 巻 5 号 p. 977-982

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抄録
大動脈十二指腸瘻は,稀だが腹部大動脈瘤術後の非常に重篤な合併症である.今回われわれは,腹部大動脈瘤術後の大動脈十二指腸瘻の1救命例を報告する.症例は70歳,男性.3年前に腹部大動脈瘤に対しY字型人工血管置換術を施行された.2週間前より発熱・腰痛を認め,前医で人工血管感染を疑い抗生剤治療が行われていたが,数日前より黒色便を認め,吐血を発症し,当院へ搬送された.造影CTにて大動脈十二指腸瘻と診断し,緊急手術を施行した.術中所見では人工血管の中枢側吻合部前壁が破綻し,十二指腸と交通していた.解剖学的に再人工血管置換と大網充填術を施行し,十二指腸壁は単純縫合閉鎖した.術後経過は良好であり,術後44日目に独歩退院となった.
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© 2018 日本臨床外科学会
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