日本臨床外科学会雑誌
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症例
腹腔鏡下結腸全摘術を行った早期癌を伴うserrated polyposis syndromeの1例
田巻 佐和子宮倉 安幸菊川 利奈辻仲 眞康田中 亨力山 敏樹
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2018 年 79 巻 6 号 p. 1270-1274

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抄録
早期結腸癌を伴ったserrated polyposis syndromeに対して腹腔鏡下結腸全摘術を施行した1例を報告する.症例は66歳の女性で,多発大腸ポリープに対する内視鏡治療目的に紹介となる.3年間で合計5回の内視鏡治療を行い,14病変を切除した.9病変は10mm以上(最大30mm)で,右側大腸のsessile serrated adenoma/polypであった.2病変に癌を認め,横行結腸の粘膜内癌(15mm,IIa)と上行結腸の粘膜下層高度浸潤癌(15mm,IIa)であった.腹腔鏡下結腸全摘術を施行した.病理では計272個のhyperplastic polypからsessile serrated adenoma/polypの混在を認めた.Serrated polyposis syndromeに発生した癌に対しては,腹腔鏡下結腸全摘は選択肢の一つと考えられる.
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© 2018 日本臨床外科学会
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