日本臨床外科学会雑誌
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症例
単孔式腹腔鏡手術を行った完全内臓逆位を伴う急性胆嚢炎の1例
渡辺 義人小林 展大村田 竜平越前谷 勇人
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2018 年 79 巻 6 号 p. 1294-1298

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抄録
症例は76歳,男性.以前より胆嚢結石と完全内蔵逆位を指摘されていた.今回,左季肋部痛・背部痛を主訴に,平成27年11月に近医を受診.症状が改善せず当院消化器内科を受診し,急性胆嚢炎の診断で緊急手術となった.手術は単孔式での腹腔鏡下胆嚢摘出術を施行した.術後経過は良好で,第7病日に退院となった.完全内蔵逆位症例に対する腹腔鏡下胆嚢摘出術はこれまでにも報告されており,近年では単孔式手術の報告も散見される.従来法では逆手となる鉗子操作が単孔式では交叉法により逆手とならず,エネルギーデバイスや鉗子の操作を順手で行うことができた.まれな症例ではあるが単孔式手術の利点は多いと考えられ,術式の一つとして有用であると考えられた.
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© 2018 日本臨床外科学会
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