日本臨床外科学会雑誌
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症例
多発胃癌と胃びまん性大細胞型B細胞リンパ腫併存の1例
森 理石橋 雄次神田 聡岡 伸一沖津 宏福永 哲廣本 貴史
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キーワード: 胃癌, 胃悪性リンパ腫
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2018 年 79 巻 8 号 p. 1694-1700

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抄録
症例は75歳,男性.心窩部不快感と体重減少を認め精査を施行し,胃癌・胃悪性リンパ腫の診断となり当科へ紹介となった.上部消化管内視鏡検査で胃角部小弯前壁に隆起性病変,胃前庭部小弯に潰瘍性病変を認め,いずれも胃癌の診断であった.胃体上部から下部大弯にまたがる巨大潰瘍性病変も認め,B細胞リンパ腫と診断した.頸胸腹部CT検査では胃体部から前庭部にかけて壁肥厚を認め,横行結腸との境界が一部不明瞭であった.小弯リンパ節・右胃大網動脈周囲リンパ節は腫大し,腹水の貯留を認めた.多発胃癌と胃悪性リンパ腫の併存の診断にて胃全摘術を施行した.病理組織学的検査所見で高分化腺癌が2箇所(pStage IA,pStage IB)と,びまん性大細胞型Bリンパ腫(Lugano分類Stage IIE,横行結腸浸潤,腹水細胞診陽性)と診断した.多発胃癌と胃悪性リンパ腫が併存する症例は極めてまれであり,若干の文献的考察を加え報告する.
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© 2018 日本臨床外科学会
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