虫垂粘液腫の診断で手術を施行した虫垂子宮内膜症の1例

赤司 昌謙; 岡 洋右; 永松 佳憲; 末吉 晋; 島松 一秀; 赤木 由人

doi:10.3919/jjsa.79.1874

症例

虫垂粘液腫の診断で手術を施行した虫垂子宮内膜症の1例

赤司昌謙, 岡洋右, 永松佳憲, 末吉晋, 島松一秀, 赤木由人

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キーワード: 虫垂子宮内膜症, 虫垂粘液腫

ジャーナルフリー

2018 年 79 巻 9 号 p. 1874-1879

DOI https://doi.org/10.3919/jjsa.79.1874

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抄録

症例は38歳，女性．繰り返す心窩部痛と右下腹部痛を主訴に前医を受診し，腹部超音波検査にて虫垂腫大を指摘され当院受診となった．腹部CTでは虫垂の嚢胞性腫大を認め，下部消化管内視鏡検査や注腸造影検査では，盲腸を圧排する粘膜下腫瘤を認めた．虫垂粘液腫の術前診断で，腹腔鏡下回盲部切除+D2郭清を施行した．病理組織学的検査にて虫垂子宮内膜症に起因する粘液腫の診断となった．閉経前女性の虫垂粘液腫では，虫垂子宮内膜症が原因となる可能性を念頭に置くことが重要と思われる．

責任著者(Corresponding author)

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