日本臨床外科学会雑誌
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症例
腹腔鏡手術で外鼠径ヘルニア門から標本を摘出したS状結腸癌の2例
窪田 晃西村 淳松本 瑛生川原 聖佳子北見 智恵新国 恵也
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2018 年 79 巻 9 号 p. 1901-1904

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抄録
大腸癌症例が鼠径ヘルニアに併存することは,しばしば経験する.今回,外鼠径ヘルニアが併存したS状結腸癌の2症例に対して,計画的に切除標本をヘルニア門から摘出したので報告する.ヘルニア門を腹腔アクセスデバイス(GelPOINT Mini®)で保護したうえで,同部から標本を摘出.口側結腸に自動吻合器のアンビルを留置して腹腔内に戻した.ヘルニア門からガーゼやリニアステイプラーを挿入することで,腹壁ポートを3mmあるいは5mmとすることができた.鼠径ヘルニアはメッシュを使用して修復した.2例とも,合併症なく6病日に退院した.Numeric rating scale(0~10点)で疼痛評価し,最悪値は2点であった.両者とも,現在まで腫瘍およびヘルニアの再発を認めていない.
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© 2018 日本臨床外科学会
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