日本臨床外科学会雑誌
Online ISSN : 1882-5133
Print ISSN : 1345-2843
ISSN-L : 1345-2843
症例
胸骨部分切除により解除した食道亜全摘胸骨後胃管再建後胃管狭窄の1例
竹内 健司河合 清貴久留宮 康浩世古口 英菅原 元桐山 宗泰
著者情報
ジャーナル フリー

2019 年 80 巻 1 号 p. 57-61

詳細
抄録
症例は61歳,男性.喉の違和感で精査し,胸部上部食道癌と診断された.胸腔鏡下食道亜全摘,3領域リンパ節郭清,開腹細径胃管作成・胸骨後経路頸部食道胃管吻合術を施行した.術後摂食障害のため施行したCT検査および上部消化管造影検査で胸骨柄による圧迫が胃管狭窄の原因と考えられたため,胸骨部分切除術を施行し通過障害の改善を認めた.胸骨後経路は胸腔内経路に比べ縫合不全が起きた場合の縦隔炎のリスクが低いことや,挙上胃に異時性癌が発生した場合のアプローチ法の容易さで優れるが,胸郭入口部が狭小の場合,再建臓器の通過障害や圧迫壊死の可能性があり,胃管挙上ルートの変更や胸鎖関節の切除が検討される.胸骨部分切除が胃管狭窄解除に有効であった1例を経験したので報告する.
著者関連情報
© 2019 日本臨床外科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top