日本臨床外科学会雑誌
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症例
術後12年目に全身性骨転移をきたした早期胃癌の1例
鶴田 成昭三宅 秀夫永井 英雅吉岡 裕一郎湯浅 典博伊藤 藍
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キーワード: 早期胃癌, 骨転移, 晩期再発
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2019 年 80 巻 12 号 p. 2183-2189

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抄録

症例は68歳の男性で,2004年,早期胃癌に対し幽門側胃切除,D2郭清を施行した.病理組織学的にT1b(SM),N2(7個,#4d,5,6,8a),ly0,v0,stage II(胃癌取扱い規約,第13版)と診断された.その12年後,背部痛のため近医を受診し,血液検査でアルカリフォスファターゼが高値であったため当院を紹介された.CTで脊椎,骨盤骨に造骨性変化を認め,FDG-PETにて全身の骨にFDGの高集積を認めた.骨生検で腺癌と診断され,胃癌原発巣の組織像と類似していること,human gastric mucin陽性,prostate specific antigen陰性であることから,胃癌の転移と診断された.早期胃癌は切除後10年以上経過して骨に再発することがある.

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© 2019 日本臨床外科学会
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