日本臨床外科学会雑誌
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症例
胸腔鏡下に切除した初診時血中CA19-9高値食道duplication cystの1例
浅井 宗一郎深谷 昌秀檜垣 栄治宮田 一志三浦 泰智梛野 正人
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2019 年 80 巻 4 号 p. 700-706

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抄録

症例は41歳,男性.2017年2月,胸痛があり近医を受診.精査で後縦隔嚢胞性病変が疑われ当院紹介となった.血液検査ではCA19-9 5,960U/mlと高値を呈し,上部消化管内視鏡検査では門歯より24-41cmにわたり粘膜が青紫色を呈した半周性の粘膜下隆起がみられた.また,超音波内視鏡で病変部は腫瘤として描出され,内部はモザイクパターンを呈し血腫の存在が考えられた.CTでは食道前面に83×41×115mm大の二房性の嚢胞性病変がみられ,食道を圧排して狭窄していた.食道嚢胞と診断したが,胸痛と食道狭窄による症状があるため3月に胸腔鏡下に嚢胞切除術を施行した.術後経過は良好で,術後10日目に退院した.組織学的に嚢胞内面に多列上皮を認め,また嚢胞壁に2層の筋層を有することからduplication cystと診断した.

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© 2019 日本臨床外科学会
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