日本臨床外科学会雑誌
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症例
幽門側胃切除・脾動静脈温存膵全摘を同時施行した進行胃癌とIPMC併存の1例
乙供 茂佐藤 明史福富 俊明梶原 大輝
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2019 年 80 巻 4 号 p. 729-732

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抄録

症例は73歳,男性.腎盂腎炎発症の際に施行したCTを契機に主膵管型膵管内乳頭粘液性腫瘍,進行幽門胃癌の診断となった.幽門側胃切除と膵全摘を同時に行うと残胃の動脈血流不足,静脈鬱滞などの問題を生じ得るため術式を検討した上で,幽門側胃切除+脾動静脈温存膵全摘を行った.幽門側胃切除と脾動脈切離を伴う膵切除を要する症例は,臨床的にも時折遭遇し,異時性発症に対して各々根治切除を行う報告はあるものの,幽門側胃切除+脾動静脈温存膵全摘を同時に行った症例の報告は未だなく,文献的考察を加えて報告する.

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© 2019 日本臨床外科学会
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