2019 年 80 巻 4 号 p. 724-728
症例は57歳の女性で,41歳時に胃癌に対して胃全摘術,Billroth II法型(友田変法)再建を施行された.術後8年目頃より食後に異臭を伴う曖気を自覚するとともに,著明な栄養障害となり,年に1回ほど中心静脈栄養管理やアルブミン製剤の投与などの入院加療を必要としていた.精査の結果,盲係蹄症候群と診断され,抗菌薬などでの加療を試みるも治療に抵抗性であり,術後16年目に当院を紹介された.外科的治療の適応と判断し,開腹下盲管切除を行ったところ,術後,長期にわたる病悩期間にもかかわらず,速やかに著明な栄養状態の改善が見られた.今回,胃全摘術後の長期にわたる盲係蹄症候群に対し盲管切除を行い劇的に改善した1例を経験したので報告する.