症例は79歳,男性.萎縮性胃炎の経過観察目的に上部消化管内視鏡を施行した.体上部後壁に3型病変を認め,生検にて中分化腺癌と診断した.腹部造影CTではリンパ節転移および遠隔転移は認められなかった.胃全摘術およびリンパ節郭清を施行した.病理組織診断はLarge cell endocrine carcinoma>>tube2,pT4a(SE),ly0,v3,pN0,Stage II Bであった.免疫染色ではchromogranin Aおよびsynaptophysin陽性であった.術後経過は良好で,術後14日目に退院した.高齢であり,本人の希望もなかったため,術後補助化学療法は施行しなかった.現在まで術後1年6カ月,再発なく外来経過観察中である.