日本臨床外科学会雑誌
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症例
リンパ節転移を伴う径8mmの直腸neuroendocrine tumor G1の1例
中川 将視河内 順下山 ライ磯貝 尚子柏木 宏之深井 隆太
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2019 年 80 巻 7 号 p. 1341-1346

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抄録

症例は62歳,女性.外来で施行した下部内視鏡検査で,Anal Verge(AV)より5cmに直腸ポリープを指摘.同日,EMRを施行した.病理結果にて直腸neuroendocrine tumor(NET) G1の診断.腫瘍径は8mm,深達度は粘膜下層,脈管・リンパ管侵襲はなく,断端陰性であるが腫瘍が垂直断端に近接しているため,外科的加療目的に当科へ紹介となった.局所切除の適応であるが,腹腔鏡下超低位前方切除術+小腸瘻造設を選択した.術後の病理結果よりリンパ節浸潤(#251 2/8)であり,T1aN1M0 stage III B(UICC 8th)の診断.ガイドラインでは10mm未満の腫瘍の場合,局所切除を推奨されている.今回,10mm未満の腫瘍であるが,リンパ節転移を伴う直腸NETの症例を経験した.

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© 2019 日本臨床外科学会
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