2020 年 81 巻 2 号 p. 381-384
症例は55歳,男性.3カ月前に咳嗽時に右第9肋骨を骨折した.外来にて鎮痛薬内服による保存的加療中,徐々に右側腹部の膨隆を認めたため,当科を受診した.腹部CTにて第9肋間の開大と同部位からの回腸・肝臓の脱出を認め,肋間ヘルニアと診断し,腹腔鏡下に修復術を施行した.メッシュを用いてヘルニア門を十分に被覆し,手術を終了した.術後経過は良好で,術後8カ月の時点で再発を認めていない.肋間ヘルニアは稀な疾患であり,定型的な手術法は確立されていないが,腹腔鏡下アプローチによるメッシュを用いた修復術が,安全性および術後再発予防の観点から有用であると考えられた.