日本臨床外科学会雑誌
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症例
肝切除を行った胃神経内分泌細胞癌術後肝転移の1例
片岡 淳, 新田 敏勝, 千福 貞勝, 上田 恭彦, 石井 正嗣, 竹下 篤, 石橋 孝嗣
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2021 年 82 巻 10 号 p. 1820-1827

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抄録

症例は61歳,男性.進行胃癌[cT4a (SE) N2M0;cStage III]に対し,幽門側胃切除切除術(D2郭清)を施行した.病理学的検査では低分化型腺癌であったため,術後補助化学療法としてS-1を開始した.しかし,術後3カ月目に肝転移を認め,転移巣は肝のみであったため患者・家族と十分な協議の上,外科的切除の方針とし,肝右葉切除を施行した.臨床経過も踏まえ,免疫染色を含む病理学的検査を原発巣・転移巣に施行したところ,胃神経内分泌細胞癌と診断した.退院後,CPT-11+CDDPを開始し,3クール終了し,術後4カ月の上,生存中である.本邦は免疫染色での確定診が主であり,早期の再発・他臓器転移も有することから予後不良かつ集学的治療を要することが多い.その中で,外科的切除を含めた集学的治療を施行した1例を文献的考察を交え,臨床経過に鑑みて報告する.

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