日本臨床外科学会雑誌
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症例
二葉胆嚢の2例
渡邉 伸和吉田 枝里森田 隆幸赤坂 治枝木村 憲央袴田 健一
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2021 年 82 巻 2 号 p. 450-455

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抄録

まれな形態異常である隔壁型二葉胆嚢を2例経験したので報告する.症例1:65歳,男性.急性膵炎の診断で入院,保存的に治療した.画像検査で胆嚢結石を認め,胆嚢内腔に隔壁があるように見えたが,胆嚢の屈曲と判断し,腹腔鏡下胆嚢摘出術(LC)を行った.術中所見では胆嚢の外見上の形態は正常で胆嚢管は1本だった.摘出標本の胆嚢内腔は二分されており,それぞれに結石を認め,隔壁型二葉胆嚢と診断した.症例2:67歳,男性.胆石膵炎の診断で,内視鏡的胆管結石切石術を施行した.画像検査で胆嚢結石および胆嚢内腔に隔壁を認め,症例1の経験から二葉胆嚢と診断し,LCを施行した.術中所見では,胆嚢の外観上の形態は正常で胆嚢管は1本だった.摘出標本の検索にて,胆嚢内腔は二分され,一方の内腔にだけ結石を認める隔壁型二葉胆嚢だった.隔壁型二葉胆嚢というまれな形態異常の存在を念頭に入れることで,術前診断および安全な手術が可能となる.

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