日本臨床外科学会雑誌
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症例
下大静脈背側Spiegel葉下大静脈靱帯起始部の肝細胞癌(最大径60mm)の1例
竹村 信行伊藤 橋司三原 史規清松 知充山田 和彦國土 典宏
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2021 年 82 巻 3 号 p. 629-634

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抄録

症例は72歳,女性.検診発見の肝細胞癌にて精査加療目的に当院紹介.腹部dynamic CTにおいて,下大静脈靱帯付着部近傍の肝S1 Spiegel葉に存在し下大静脈を背側より圧排する最大径60mmの肝細胞癌を認めた.肝予備能良好であり,径肝アプローチによる左肝切除を伴うSpiegel葉切除を行った.病理組織学的には単純結節型の中分化肝細胞癌であり,脈管侵襲無し,切除断端距離0mm,露出無し.現在,術後2年1カ月経過し無再発生存中である.下大静脈の背側に存在する肝細胞癌の報告は稀であり,下大静脈靱帯の考察とともに若干の文献的考察を加えて報告する.

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© 2021 日本臨床外科学会
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