日本臨床外科学会雑誌
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症例
Barbed suture糸を用いた縫合閉鎖を行った腹腔鏡下胆嚢亜全摘術の5例
山名 一平大石 純武富 啓能橋本 竜哉谷 博樹長谷川 傑
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2021 年 82 巻 7 号 p. 1418-1422

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抄録

高度胆嚢炎症例に対し腹腔鏡下胆嚢亜全摘術の際,遺残胆嚢をbarbed suture糸(V-LocTM:Covidien社)を用いて連続縫合閉鎖しており,良好な短期成績を得たので報告する.2020年4月から2021年2月までの期間でbarbed suture糸を用いて腹腔鏡下胆嚢亜全摘術を行った5例を検討した.腹腔鏡下胆嚢亜全摘術は,高度炎症のためにCalot三角の展開が困難な症例に対し行われた.遺残胆嚢の縫合閉鎖は全層連続縫合で行った.手術時間は平均198分(150~270),出血量は138ml(15~300)であった.術後在院期間は平均12.6日(11~16)であり,全例,術後胆汁瘻および遺残胆嚢内結石に伴った胆嚢炎・胆管炎は認めていない.腹腔鏡下胆嚢亜全摘術での,barbed suture糸を用いた遺残胆嚢閉鎖は簡便かつ有用である.

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