2022 年 83 巻 10 号 p. 1778-1781
症例は53歳,男性.直腸RS癌に対してロボット支援下高位前方切除術を施行し,25mmのcircular staplerを用いたdouble stapling technique吻合を施行した.pStage III Bの診断となり,XELOXによる術後補助化学療法を施行した.術後6カ月の受診時に粘液便の漏出を認め,CTで吻合部に長径34mmの嚢胞状病変を認めた.MRIではダンベル状の嚢胞性病変を認め,T1低信号,T2高信号の境界明瞭で均一な腫瘤を認めた.内部には充実成分を認めなかった.下部消化管内視鏡検査では吻合部に粘膜下腫瘍様の隆起性病変を認めた.以上よりimplantation cystと診断し,経過観察の方針となった.術後2年6カ月経過したが,implantation cystの増大,直腸癌再発の所見なく経過している.