日本臨床外科学会雑誌
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症例
膵頭十二指腸部が脱出し閉塞性黄疸となった傍食道裂孔ヘルニアの1例
須賀 悠介松本 尊嗣永井 元樹野村 幸博
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2022 年 83 巻 5 号 p. 866-870

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抄録

74歳,女性.心窩部痛を契機に施行された血液検査で閉塞性黄疸の診断となり,当院内科を紹介受診した.造影CTにて膵頭十二指腸の脱出を伴う傍食道裂孔ヘルニアを認め,脱出に伴い肝十二指腸間膜が牽引され総胆管が食道裂孔により圧迫され閉塞していた.減黄のために経皮経肝胆管ドレナージを留置した後に,待機的に手術を行った.手術は腹腔鏡下に十二指腸と膵頭部を腹腔内に整復し,食道裂孔の縫合閉鎖とメッシュによる補強を行った.Toupet法による噴門形成術も追加した.術後経過は良好で第6病日に自宅退院し,術後3年経過した現在まで食道裂孔ヘルニアの再発や逆流性食道炎,嚥下障害,肝機能障害の出現を認めていない.

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