2022 年 83 巻 6 号 p. 1013-1018
急性骨髄性白血病(acute myeloid leukemia;AML)の髄外病変として,乳腺腫瘤を形成することは比較的稀である.今回われわれは,AMLの乳腺内再発を経験した.症例は39歳,女性.AML寛解後1年9カ月が経過していたが,乳腺腫瘤ならびに皮下結節が出現し,病理組織学的にAMLの結節性再発と診断された.超音波画像所見では,他のよく遭遇する乳腺腫瘤とは明らかに異なる所見を呈しており,既往歴からAML再発を疑った.腫瘤形成性AMLは比較的稀ではあるものの,本症例のように背景に造血器悪性腫瘍の既往がある場合には,髄外病変も念頭に置いて検査を進める必要がある.