日本臨床外科学会雑誌
Online ISSN : 1882-5133
Print ISSN : 1345-2843
ISSN-L : 1345-2843
症例
術後47年目に多発肺・肝・脳・仙骨転移をきたした乳癌の1例
加納 收安藤 耕平諸星 隆夫菅原 海山崎 龍人鈴木 千穂津浦 幸夫
著者情報
ジャーナル フリー

2022 年 83 巻 7 号 p. 1229-1233

詳細
抄録

乳癌晩期再発の症例を経験したので報告する.患者は47年前,当時33歳で右乳癌に対し右乳房切除術を受けた80歳の女性で,体動時のめまい,ふらつき,呼吸困難のため当院を受診した.胸部CTにて多発肺転移,腹部CTにて肝臓に多発肝転移を認めた.確定診断のため胸腔鏡下左肺下葉部分切除を施行し,浸潤性乳管癌の肺転移と診断された.乳癌の再発は10年以内に多いとされている.しかし,本症例のように乳房切除を実施後40年以上経過して転移,再発を認める症例の報告も複数ある.晩期再発の可能性が否定できないことは,定期受診を終了させる際に患者に説明する必要があると考える.

著者関連情報
© 2022 日本臨床外科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top