日本臨床外科学会雑誌
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症例
約4年の経過を観察した胃癌と同時性重複腸間膜脂肪肉腫の1例
中村 剛小路 毅菅藤 禎三林 良郎石松 久人丸尾 啓敏
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2022 年 83 巻 7 号 p. 1283-1289

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抄録

症例は88歳,女性.前医にて2013年に盲腸癌,下行結腸癌術後のフォローアップ中,2020年に心窩部痛を自覚し,上部消化管内視鏡検査で胃癌の診断となり当科へ紹介となった.2016年より増大する腸間膜嚢胞を認め,腫瘍性病変を疑い,幽門側胃切除術と腸間膜嚢胞切除術を同時に施行した.病理学的所見にて胃癌(pT3N2M0,Ly1c,V1b,pStage IIIA)と腸間膜脂肪肉腫(S100陽性,SMA少数陽性,高分化型ないし脱分化型)と診断した.

脂肪肉腫は四肢や後腹膜に発生することが多く,腸間膜原発は稀である.また,胃癌との同時性重複症例は過去に報告がない.今回,約4年の経過を観察した胃癌と同時性重複腸間膜脂肪肉腫の1例を経験したため,文献的考察を加えて報告する.

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