日本臨床外科学会雑誌
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症例
陰圧閉鎖療法が奏効した大腸癌鼠径リンパ節転移術後難治性リンパ漏の2例
河越 環星川 真有美鈴木 貴道根本 卓日吉 雅也山本 順司
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2022 年 83 巻 7 号 p. 1318-1324

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抄録

リンパ漏はリンパ節郭清等に伴って生じ,しばしば治療に難渋する.今回われわれは,大腸癌鼠径リンパ節転移術後の難治性鼠径部リンパ漏に対して陰圧閉鎖療法が奏効した2症例を経験した.

症例①:76歳,男性.直腸癌局所切除後,左鼠径リンパ節転移に対して鼠径リンパ節郭清を施行した.術直後よりリンパ漏を生じ,リンパ管造影や漏出部リンパ節切除を行ったが軽快しなかった.その後,漏出部リンパ管縫合,陰圧閉鎖療法を試み,開始後9日でリンパ漏は軽快した.

症例②:87歳,男性.盲腸および上行結腸の多発大腸癌術後に左鼠径リンパ節転移に対し鼠径リンパ節郭清を施行した.術直後よりリンパ漏を生じ,リンパ管造影と塞栓を試みたが改善しなかった.陰圧閉鎖療法を行ったところ,開始後23日で軽快した.

陰圧閉鎖療法の難治性鼠径部リンパ漏に対する有用性に関して,文献的考察を加えて報告する.

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