日本臨床外科学会雑誌
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症例
アイソレーションバッグ®併用陰圧閉鎖療法を行った腹膜炎術後創部離開の1例
田根 雄一郎植村 則久伊藤 貴明塚原 哲夫新井 利幸雨宮 剛
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2022 年 83 巻 7 号 p. 1363-1368

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抄録

露出腸管を伴う術後創部離開に対して陰圧閉鎖療法を導入する場合,腸管穿孔などの合併症が発症しないよう工夫する必要がある.今回,腸管穿孔を伴う術後創部離開に対して筋膜にアイソレーションバッグ®のビニールシートを縫い付け,その上から陰圧閉鎖療法を施行することで合併症なく治癒しえた症例を経験したので報告する.症例は71歳の男性.腸管壊死による腹膜炎手術後に正中創の創感染から筋膜離開となり,小腸が露出し穿孔した.穿孔部を閉鎖し創の閉鎖を試みたが,筋膜閉鎖が困難であったため腸管保護目的にビニールシートを筋膜に縫合し,その上から陰圧閉鎖療法を導入した.ビニールは術後24日目に除去し,陰圧閉鎖療法は術後40日目まで継続し,その後軟膏治療を継続し創傷の治癒が得られた.本方法は,露出腸管を伴う創部離開に対して有効な処置であると考えられる.

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© 2022 日本臨床外科学会
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