日本臨床外科学会雑誌
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症例
腹腔鏡下切除を行った限局性盲腸壊死の1例
淺野間 理仁吉川 幸造田上 誉史正宗 克浩吉田 禎宏島田 光生
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2022 年 83 巻 9 号 p. 1615-1619

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抄録

症例は82歳,男性.来院前日から腹痛が出現し,血便も認めたため当院紹介となった.腹部は平坦・硬で腹部全体に圧痛を認め,反跳痛,筋性防御も伴っていた.腹部単純CTで回盲部から上行結腸に著名な壁肥厚,周囲の炎症所見,腸管外ガスを認め,また血液生化学所見では白血球数とCRPの上昇を認めた.結腸穿孔と診断し同日腹腔鏡下に緊急手術を行い,術中所見で盲腸に虚血壊死所見を認めたため腹腔鏡下回盲部切除術を行った.術後経過は問題なく術後11日目に退院となった.稀な疾患である限局性盲腸壊死に対し腹腔鏡下に切除を行った1例を経験したので,若干の文献的考察を加えて報告する.

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© 2022 日本臨床外科学会
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