日本臨床外科学会雑誌
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症例
5歳女児に発生した後縦隔神経節細胞腫(長径11cm)の1切除例
岡本 祐介手石方 崇志宮原 尚文平塚 昌文
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2023 年 84 巻 2 号 p. 269-272

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抄録

縦隔神経節細胞腫は神経節由来の良性疾患であり,20歳以下の小児,若年成人に好発する無症状で発見されることが多い腫瘍である.今回,就学前の幼児に発生した有症状の巨大後縦隔神経節腫瘍を経験したので報告する.症例は5歳,女児.咳嗽,発熱を主訴に近医を受診.画像で右後縦隔に10cm大の境界明瞭な腫瘍を認めた.CT・MRI・PET所見からは良性神経原性腫瘍を疑われ,症状は腫瘍圧迫によるものと思われた.胸腔鏡補助下に完全切除し,神経節細胞腫の診断であった.3年が経過したが,明らかな再発は認めていない.幼児期に発見される有症状の縦隔神経節細胞腫は比較的稀な疾患であるが,鑑別診断として念頭に置くべき疾患であると思われた.

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© 2023 日本臨床外科学会
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