2023 年 84 巻 4 号 p. 574-578
症例は67歳,女性.症状はないものの,CTにて偶発的に胃大彎側の7cm大の腫瘤を認めた.精査の結果,GISTを疑い開腹での胃局所切除術を施行した.病理組織学的検査所見からは,髄外性形質細胞腫と診断され,組織学的には胃と連続性は認めなかった.追加検査にて遠隔転移なく髄外性形質細胞腫として無治療経過観察となり,術後2年3カ月経過し無再発生存中である.
髄外性形質細胞腫は形質細胞腫瘍の一病型であり,腹腔内リンパ節原発(後腹膜原発を除く)の症例は本邦で自験例を含め5例と稀である.今回,術前診断が困難であった髄外性形質細胞腫の症例を経験したので,若干の文献的考察を加え報告する.