2023 年 84 巻 5 号 p. 769-772
症例は54歳,女性.10歳台で腟欠損症に対しS状結腸間置による造腟術を施行されていた.潰瘍性大腸炎の加療中,大量出血をきたし緊急手術の方針とし,大腸全摘術,子宮・右卵巣・腟(間置結腸を含む)合併切除術,永久回腸人工肛門造設術を施行した.間置結腸については出血を認めていたこと,また,S状結腸動脈枝の温存が緊急大腸全摘の際に困難であったことから,合併切除を行った.造腟症術後の潰瘍性大腸炎に対する大腸全摘術・間置腸管合併切除の報告は本邦ではまだなく,文献的考察を報告する.