2023 年 84 巻 6 号 p. 957-961
腹腔鏡下ヘルニア修復術施行後にメッシュ関連膿瘍を生じた場合,抗菌薬投与,ドレナージなどの保存的治療での完治は困難で,メッシュ,タッカーなどの人工物を完全に除去しないと治癒しないことが多い.腹腔鏡下ヘルニア修復術でのメッシュシートの挿入部位は周囲に重要構造物が密集している上に,さらに術後の炎症性変化が加わることで初回手術と比べて柔軟性を失っているため,感染メッシュに対しては慎重なアプローチが必要である.今回われわれは,腹腔鏡下ヘルニア修復術後のメッシュ感染に対して腹腔鏡下でメッシュ除去を行った症例を経験し,良好な結果を得たため報告する.