日本臨床外科学会雑誌
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症例
1年半で増大した脾sclerosing angiomatoid nodular transformationの1例
吉田 和矢, 北原 弘恵, 吉村 昌記, 寺島 剛, 唐澤 幸彦
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2024 年 85 巻 11 号 p. 1580-1587

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抄録

Sclerosing angiomatoid nodular transformation(SANT)は脾臓の稀な非腫瘍性腫瘤形成性良性疾患である.症例45歳,男性.非アルコール性脂肪性肝疾患で当院に通院中.2021年3月に造影CTで境界明瞭な35mm大の脾腫瘤を認め,造影早期で周囲と比較して低吸収,後期相で等濃度であった.SANT等の良性疾患が鑑別に挙がり経過観察となったが,経過で増大を認めて当科に紹介となった.脾悪性腫瘍が否定できないため,2022年8月に腹腔鏡下脾臓摘出術を施行.病理組織学検査ではCD34で染色される毛細血管が硝子状線維化を背景に小結節状に分布しており,SANTと診断した.SANTに特徴的な画像所見はなく,悪性腫瘍との鑑別が困難な場合には確定診断のために切除標本での病理学的診断が必要となることがある.今回,腹腔鏡下脾臓摘出術を行ったSANTの1例を経験したので,文献的考察とともに報告する.

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